松井秀喜選手引退

きょう、ある意味一つの時代の幕が閉じられたんだなと感じた。

松井秀喜選手の引退。MLB公式ホームページのトップも松井秀喜引退の報となっている。

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日本で10年。アメリカで10年。この2つの期間は本人にとっても、ファンにとっても全く異なった10年だった。

日本屈指のスラッガーが30本以上本塁打を記録できないでいることを歯がゆく思っていた。「不動心」に書かれているが、松井秀喜本人は自分は中距離バッターであると理解し、日本人のしなやかな体を生かしたバッティングを意識した結果のスタイル転換だったのだと思う。

また左手首のケガもそうだった。ただ、個人的に感じていることはあの左手首のケガは日本にいても起き得たわけであり、持病となっていた膝の方がパフォーマンスに影響を与えていたのではないかと思う。

移籍の際に天然芝の球場にこだわっているとの話もしばしば聞かれたので、膝の状態は周りの人間が見るよりもはるかに悪かったのだろう。もしかしたら日本でプレーし続けていたら選手寿命はもう少し短くなっていたのかもしれない。

レイズに移籍した際は天然芝へのこだわりを捨ててまで、さらには背番号を変えるという決断をするまでに野球選手としては追い込まれているのだと感じた。オフになって来季からア・リーグに移籍するアストロズが興味を示しているとの報道もあったが、レイズのペーニャをアストロズが獲得したことによって望みは絶たれたと言ってもおかしくない状況だった。

それでも現役を続けるなら日本復帰の目もあっただろうし、WBCで代表入りしてMLBにアピールするという手もなかったわけではないと思う。

2002年にFA宣言をしてMLB移籍を決めた時の言葉は、男が下した本当の決意の言葉だったのだと10年の歳月をかけて証明されたのだと感じた。

「最後の最後まで悩んで苦しかった。何を言っても裏切り者と言われるかもしれないが、いつか『松井、行ってよかったな』と言われるよう頑張りたい。決断した以上は命を懸ける」

本当に行ってよかった。2009年のワールドシリーズMVPは同じ日本人であることを誇りに思えた。

自分で引き際を見極めた松井選手に、たくさんのありがとうを言いたい。そしてきのう読み終えた本に松井選手についての記述があったので記録しておきたい。プライベートでも親交のある伊集院静さんの「別れる力」の中の言葉。

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大人の男は、辛い、酸っぱいトンネルを抜けて出てくれば、風情、かたちが良くなる。私は時々、彼に言う。野球だけが人生じゃない。人生を好打できる方が百倍もイイ。

僕らの松井秀喜なら、きっとできる。

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